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盛岡書房
について

盛岡書房は、インターネットでの古本販売を主としている古書店です。
書店業務を通じて、障害がある方々の就労支援を行っています。
本の仕分け、チェック、出品、発送から、お客様の電話応対まですべての業務を通所する利用スタッフが行い、働くために必要な知識や能力を実務の中から高めていきます。
また、アクティブラーニングによる手法を通じて、就労に必要な実践力を身につけ、座学や講座では得ることのできない、〝生きる力〟の育成に力を入れています。


事業所の特徴

良い事業所ではありません

私たちは、盛岡書房に通所する方々の就労の実現に向けて全力で支援していくため、就労が目的ではない方にとってはとても戸惑うことの多い事業所です。
一人ひとりにその時々の状況や段階があり、〝すべての人に良い事業所〟はおそらく存在しないと思っているため、〝働きたい意欲がある人〟にとって良い事業所でありたいと願っています。

書店は、自身を知る最適な場

自身の強みや特性を活かした企業で働くことができれば、あなたの意欲は高まり、企業にとっても大きな力となります。発達障害のある方の場合、特性に凸凹があるため、自身を知ることが就労を目指す上で最も重要です。
盛岡書房にはさまざまな業務があり、人と関わる作業も豊富なため、働くために必要な自己分析をするのに適した環境と言えます。

目指すのは「生きる力」

これからの10年で今ある半分の職業はAIに代替され、一般事務や販売員など、障害者就労で採用している業種の大半がなくなる可能性があります。
そこで大切になるのが、課題を見出し、自ら解決していく力。すべての業務を通所するスタッフが行うため、日々の業務改善を自ら行うことで、変化の激しい〝これからの未来〟で求められる、生きる力を目指します。

盛岡書房からの未来

盛岡書房は、雫石川と北上川が交わる河川合流地点からほど近く、原敬が生まれた盛岡市本宮に営む書店です。
盛岡市は本との関りが深く、数々の作家を生み、書籍の年間購入額が2017年全国で一位、東北でも2013年から6年連続一位を獲得しています。
また、古くから学問を尊ぶ気風があり、明治初期の盛岡藩は経済が困窮していたにも関わらず、庶民に向けた藩校をつくり、読み書きなどの様々な教育に熱心な土地でもありました。
この盛岡藩の、貧富にかかわらず多様な人材を育て積極的に人を活かす姿勢は、まさしく現代に受け継ぐダイバーシティ(多様性)であり、私たち盛岡書房が目指しているものです。

私たちが目指す多様な人材とは、性別、年齢、障がいの有無だけでなく、キャリア、働き方、またその人自身のあり方も含まれます。
この多様性を企業が働く仲間として迎え入れるためには、「真摯に向き合う力」「コツコツ続ける力」「やりぬく力」「新しいことに挑戦する力」の4つの力が必要となります。この4つの力を習得するには、毎日の積み重ねが最も重要です。
「継続は力なり」「石の上にも3年」とよく言われますが、これは地道に続ければ必ず成功するということのたとえ。そう、量質転化の法則です。
つまり、量が質を決め質が良くなれば量も増える。成功も失敗も量をこなすからこそ、慣れや技を得ることができ、求めるべき質の向上につながっていく。
盛岡書房での実務を通して積み重ねた力は、物事の本質を見極め、自分自身の本来のあり方と向き合うことへの手助けをしてくれます。そんな力強く多様性に富んだ人財が地域の一員として役割を果たしていくのです。

私たちが暮らす地域とは、『木を植えた男』のように人々が老いて亡くなるまで、誰にも知られることもなく毎日の営みを続けてきた礎の上に成り立っています。
この本の主人公である男は、「木を植え続けることが森の再生へとつながる」と信じ、行動し続けます。このあまりにも緩やかで静かな変化は誰にも気づかれることなく、しかし、確実に未来へとつながっていったのです。

一人の一冊が緩やかにみんなの何万冊へと広がっていく。
たった一冊の本からはじまる人づくりへの道を私たちは日々思い描いています。

盛岡書房は、読書家のみなさまと一緒に、「魅力ある人財」を育てていきながら、やさしく豊かな地域の礎でありたいと思っています。

施設概要

施設名
就労継続支援B型 盛岡書房
住所
〒020-0866 岩手県盛岡市本宮一丁目9-12 Map
電話
019-681-3971
FAX
019-681-3972
メール
info@npo-ipf.org
利用定員
20名
利用日時
月曜-土曜(日・祝休み)9時-15時
対象者
盛岡市及び近郊市町村にお住まいで、就労意欲のある、身体・精神・難病・発達障害の方。
手帳がなくても利用できる場合があります。詳しくはお問い合わせください。